6/24(月)に応用1コースの3回目を行いました。
今回は病症の復習から。
病症には①陰虚病症②陽実病症③陰実病症④陰実・陽実病症⑤陽虚病症の5種類があります。
これらの病症はどれも精気の虚の程度を表すもので、その背景には生命力の低下(精気の虚)があると考えます。
病症が把握できると生命力の低下の程度や状態がより把握しやすくなり、
・治療方式
・背部のライン
・手段(毫鍼、鍉鍼、知熱灸など)
を的確に選択し、患者の状態に合った刺激をしていくことができます。
そうすると、背部2行線を使用しながら、そのほかのツボの使用を考慮し治療ができようになるため、治療時間の予想ができる。
なおかつ、精気を補う自分の技量を把握できるようになり、指標の触診・確認がより的確になって、治療の全体像が掴め、治療がとてもスムーズなものになります。
生命力の低下(精気の虚)の程度が強い場合は2行線の他に1行線、脊際、督脈の使用を考えていきます。生命力の低下の程度が強ければ強いほど正中に近いラインを選択していきますが、これらのラインの選択は術者の技量に委ねられています。
背部のツボの選択の原則
①2行線は4穴を必ず用いる。
②1ライン1領域1穴のみ用いる。
③使用穴数は最大で8穴となる。(2行線4穴+1ライン(基本的に脊際か督脈)
④督脈・脊際は灸(透熱灸・知熱灸)も可能。
以上の原則に基づき、使用するラインを選択していきます。
また背部のツボへの刺激手段はSJ毫鍼、鍉鍼、透熱灸、知熱灸などがあります。
どれも精気の虚を補う治療手段なのですが、鍼刺激は精気を賦活させる(熱を起こさせる)ことで、灸刺激は精気に熱(力)を与えることで精気の虚を補っていきます。
次回は、病症と刺激量との関係をお話ししていきたいと思います。
次回7/8(月)まで治療方式、いろいろ試してみましょう!