基礎Ⅰ土曜(二回目)

kisoichi今日は朝から忙しかった太子堂、夕方からは二回目の土曜基礎Ⅰクラスが行われました。14名全員の参加です。

講義は前回の復習をかねて、「精気の虚」の概念、人体観、病症、指標、治療手順、接触鍼、脈調整などの説明があり、実技は先生のデモのあと、ペアで指標を確認しあいながら接触鍼と脈調整を行いました。盛りだくさんの3時間でしたがいかがでしたでしょうか?

大希先生も講義で強調されていましたが、積聚治療の基本的な考え方は、常に病の原因を「精気の虚(根源的な冷え、生命力の低下)」としてみることです。脈調整でも同じです。たとえば肺や脾の脈が弱いからといって、肺や脾の経絡が弱っていると見るのではなく、精気の虚を判断する指標として見るのでしたよね。いつも「精気の虚」を考え方のベースに置くこと、発想の転換が必要かもしれませんが、とてもとても大切なことです。

また接触鍼は、ただ鍼を皮膚の表面に接触させるのではなく、鍼がたわむぐらいに皮膚を圧迫する接触鍼という名の圧迫鍼なのでしたよね。押し手の母指と示指できちんと皮膚を張って、痛い思いをさせないように丁寧に、かつ次の場所へはランダムにしてくださいね。

次回といっても来週ですが、いよいよ「積聚」の積を見ていく腹症に入る予定です。また、実技の中にカルテの書き方も加わっていくので、太淵(LU-7)や大陵(PC-7)、肺(LU)、脾(SP)、心包(PC)、心(HT)、肝(LR)、腎(KI)、大腸(LI)、胃(ST)、三焦(TE)、小腸(SI)、胆(GB)、膀胱(BL)といった英語表記を覚えておくと、便利かもしれません。

「イチローがあんなにうまいのはそれだけバットを振ったから」(by大希先生)ということわざ(?)を思い出し、接触鍼や脈調整、委中の刺入練習などもしてきて下さいね。