2012年度応用コース第1回報告

今年の応用コースが始まりました。今年の受講生は全員男性。会長も私もよく知っているメンバーです。

応用コースは項部外傷への処置を身に付ける為の講習会です。積聚治療を学ぶ過程において、各講習会を終えて、3年以上の経験が無いと受講もできません。

さて、1回目の今回は、まずは再診カルテの記入とその活用について。積聚治療で使用しているカルテは会長の臨床経験から、記録を取りやすくする為の工夫がされています(カルテは積聚治療テキストの付録にあります)。必要な情報を最短で記載する為の工夫は、術者にも知識が求められます。

例えば、脉調整で使用する大陵と太淵の2穴。漢字で記入すると、結構面倒ですよ(笑)。しかも、ほとんどの患者さんに使用しますから。で、英語標記を使用します。WHOで決まっている経穴番号。大陵はPC7、太淵はLU9です。PCは心包経(Pericardium)、7穴目の略。LUは肺経(Lung)、9穴目の略。大陵って書くのと、PC7って書くの、どっちが早いかはわかりますよね。

使用した背部兪穴の記載を皆さんはどうしていますか。脾虚証の時は火土水木って漢字で書いていますか。ここでは数字を用いています。背部兪穴は上から金火木土水となっています。これを上から数字に置き換えて、金を1、火を2、木を3、土を4、水を5とします。すると、脾虚証の時は『2453』となります。これも、どちらが早いか。

カルテは患者さんの情報を記録し、経過を確認する、治療には無くてはならないものです。カルテを上手く使っているかで、治療者の技量がわかるとも言えます。会長の説明に受講生も納得、講義も盛り上がり、予定より30分延長に(笑)。気圧や気温の体における影響や、積聚治療のテクニックなんかにもチラッと触れていました。

その後は、お互いの治療と吸角の練習とビシビシしごかれてました(笑)。受講生の皆さん、しっかり吸角の練習をしてくるよーに!

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