イチロー4

sakura3会長が講師を務める勉強会に参加したことがある人なら聞いたことがあるだろう。次のセリフ。

『勉強会(講習会)に参加していれば上手くなるというものではない』

講習会の初日に言われることが多いです。講習会は自分の知らない知識や技術を授かることができる場です。説明をメモって形にすれば、学んだことが見てとれる。同じ悩みを抱えている仲間が集まると、話も広がる。でも、明日からの臨床能力がすぐに上がるわけではない。こちらに提供するつもりはない「安心」だけを持ち帰る人も多い。

2003年2月、自身の調整についてイチローさんはこう言ってます。

「実戦でないとできないことがあります。一瞬の判断は、練習では養われません」

臨床の場に出て10年、教育に携わり8年経ちました。鍼灸の臨床に関する知識と技術は、臨床を通して血となり肉になります。臨床について語るということは、臨床をしている者同士だからできるもので、臨床なき技術と知識は身に付けることはできても、血と肉には絶対になりません。

先日、鍼灸学校の実技教育について討論する場に参加した。皆鍼灸学校の先生である前に、鍼灸師であるはずなのに…。あまりにくだらない内容でびっくりした。あの場に参加していることが恥ずかしかった。この場で愚痴をこぼすのも何だが、鍼灸学校の教育はどうなっているんだろうか。

積聚会には学校で教えている人がとても多い。でも積聚会は臨床家の集まりです。

写真は学校の前の桜。三分咲くらいかな。