治療って、外国語を、話すのと、一緒なんです。患者さんの体と、体語っていう、言語で、コミュニケーションをするのです。
はじめは、片言の体語で、話しかけますから、なかなか意思が伝わらず、思うようにコミュニケーションが、とれなくて、苦労しますが、それでも、一所懸命に、話しかけてくれる相手には、かえって、体の方から、聞き耳をたててくれるものです。
ところが、少し話せるようになると、余計なことを、言いたくなるようで、逆に、話せるが故の、誤解を生じさせたりします。変にボキャブラリーが、あると、ただバナナと言えば、良いところを、黄色い、時に黒い斑点が出ている、反り返ったもので、とか、やらかして、しまいます。
段々、体語に通じてくると、言葉は、少なくても、的確な一言で、十分コミュニケーションが、取れることに気が付きます。
ネイティブな人を見ていても、よく聞いていると、それほど、難しい単語を使っていなかったりするものです。
体語に通じている先生の治療は、傍目からみると、実に、簡単なように、見えてしまいます。
シンプルに、伝えることを、いつも、心掛けて、いたいものです。
今日の基礎集中から