こんにちは。今年度から基礎Ⅱ日曜コースの聴講助手に入らせて頂く小林隼人です。
講習会に参加されている方はもちろんですが、以前、基礎Ⅱを受講されていた方も、
基礎Ⅱの内容を思い返せるよう、講習会の様子をお伝えしたいと思っています。1年間よろしくお願いします。
さて、今週日曜より、基礎2日曜コースがスタートしました。
積聚治療では病の原因を「精気の虚」であると考え、
精気の虚に対して治療をしていきます。
基礎1コースでは、精気の虚を補う基本治療を習得してきました。
しかし、基本治療だけでは、十分に精気の虚を補いきれず、症状が変化しないことがあります。
そんな時に、積聚治療では補助治療を行います。
ここがよく間違えやすい点ですが、
基本治療は「精気の虚」に対してで、
補助治療は症状に対するいわゆる「標治」だと思われる方がいらっしゃいます。
しかし、積聚治療で考える病の原因は「精気の虚」で、
それによって様々な症状が表れていると考えるのですから、
基本治療でも補助治療でも、目的は「精気の虚を補う」こと。
基本治療で補いきれなかった分を、更に補助治療で補っていきます。
そこで、この基礎2コースでは、お灸をはじめ長鍼など様々な補助治療を学んでいきます。
臨床技術を磨いていき、いずれ基本治療だけでも「精気の虚」が補える様になることを目標にしたいですが、
まずは、しっかり補助治療も使い熟して「精気の虚」を補えるようになることが大切ですね。
第1回目である今回は、積聚治療の概要と補助治療の位置付けを復習しましたね。
「生命力の低下」「(根源的な)冷え」「精気の虚」の言葉の違いも理解できたんじゃないでしょうか。
赤本や積聚治療テキストでお馴染みの精気の虚のグラフだけでなく、イラストも使って紹介されたので、
「生理的な精気の虚」と「病的な精気の虚」のイメージがしやすかったと思います。
実技では、1人30分で基本治療とカルテの記入を行い、
最後に先生から治療時間を短くするコツも紹介されました。
ヒトは刺激に慣れやすいから、
軽い刺激から少しずつ刺激を強くしていきます。
早速、実践してみましたか?
次回から、いよいよ補助治療を1つ1つ学んでいきます。
補助治療をするから補助治療の時間を増やすのではなく、
補助治療をする時間も含めて時間内に治療が終えられるように練習していきましょう。
基礎2日曜クラス聴講助手 小林隼人