8月2日(日)、北海道基礎1コース第5回が行われました。
北海道も連日、蒸し暑い日が続いていますが、受講生は暑さに負けずに参加されていました。
今回のテーマは、基礎1の最も重要な部分の背部兪穴治療です。
前回習った腹証で、治療方針をたて、背部兪穴で治療します。今回の講義を習えば、積聚治療の基本治療が一通りできることになります。
講義では、背部の横、縦の区分の説明がありました。横区分は、五行的要素を持つ兪穴の配当から、上部から金、火、木、土、水、そして、境界の取り方のポイントを学びましたね。
縦の区分は、基本治療では膀胱経2行線を使います。いきなり陽の極みすなわち陰にもっとも近い督脈を使うより、督脈から遠くもっとも浅い気の層の2行線を刺激することで、体が変化しやすいためです。
背部兪穴の治療方式は、病症に応じて第1から第4方式までありますが、基礎1では、第1方式をしっかり学びます。
第1方式は、五行相関図においての、母穴から始まり、次に自穴を補っていきます。1つ飛ばして、次の穴、その次の穴を補います。例えば、心虚証では、木→火→金→水という順番になります。
治療方式の序列は、治療に必須ですので、しっかり覚えましょう。
実技では、指標となる左右の志室を確認しました。志室を触るときも、1点ではなく、盛り上がっていたり、薄っぺらかったり、いろいろ変化があるので、全体を把握できるようにみていくことが大事であると教えていただきました。そして、志室の痛みの強い方を患側とするのですよね。
取穴は、最もふれやすい肋骨角の内端を見つけること。肋骨が出ている延長上の2行線を探ると見つけやすいと教えていただきました。
先生のデモを見てから、受講生同士の身体に、実際に区分を書いて取穴を行いました。受講生は、背部の区分と取穴を先生に確認していただき、取穴の難しさを実感されていました。
次回は、8月9日(日)です。次回まで、少ない時間ですが、時間をつくり練習しましょう。手順をしっかり覚えて、繰り返し練習することが、上達のコツです。
また、体調を崩さないよう気をつけ、次回も元気に参加してくださいね。(瀧田)