基礎2土曜クラス聴講助手の桂田です。
9月19日(土)に行われた基礎2土曜クラス第6回講習の報告です。
前回までは下半身の問題でしたが、今回から上半身がテーマになります。
上半身の病症の原因も下半身と変わりありません。
積聚治療の診方では、ほとんどが外傷からということでした。
問診で外傷について訊き、その反応を探すのが大事になるそうです。
上半身における指標・補助治療の部位もいくつか挙げられました。
「椎骨」「胸骨」「百会」「後下関」「翳風」「四白」などです。
それぞれ陰陽(上下、左右など)の境目であり全身に影響が行きやすく、精気の虚を補いやすいということでした。
使い方は下半身の病症の補助治療と似ています。
対応する患者さんを治療する機会があったら是非使ってみて下さい!
また、陽実の話もありました。
生命力が落ちて体内の熱をかき回せなくなり、陽部に熱が偏ってしまう現象です。
だからこそ熱を冷やすのではなく、冷えている部分を温めるという発想でしたね。
この陽部というのは相対的なもので、上部だけでなく表面などもあてはまります。
この相対的で比較するものがあっての陰陽という話も何度も出てきた重要なポイントです。
実技は基本治療の後に補助治療として後下関を使いました。
反応の弱い側に鍼を刺入、反応の強い側に灸を用いての練習です。
後下関は積聚治療独自のツボで、顎関節の裂隙に取ります。
意外と探すのに苦労したのではないでしょうか?
今回の実技では時間の関係で鍼だけになったペアがほとんどでした。
理解が深めるためにも、機会があればお灸も試されてみるといいと思います。