基礎2土曜クラス 第10回報告 その2

こんにちは。基礎2土曜クラス聴講助手の片山です。

12月5日(土)基礎2土曜クラス 第10回講習がおこなわれました。

今回は最終回という事ではじめに質疑応答がありました。今までの講習を通して疑問に思っている事や普段治療をしていて分からない事など、受講生から出た様々な質問に対して細かく答えてくださいました。

受講生が普段診ている難しい症例に対して、原先生の豊富な臨床経験からどのように治療するのかなど、先生ならではのお話を聞かせていただきました。

20151205_211717_367

質疑応答の後、症例検討として原先生ご自身が抱えている症状に対して、どう対応していくべきかみんなで考えていきました。

実際の臨床においても様々な症状を訴える患者さんが来られるかと思います。基本治療で精気の虚を補うのはもちろんですが、それでも変化が見られない場合はどのように対処すべきか非常に迷うと思います。

先生の症例でも基本治療で補いきれない精気の虚に対して、どのような治療をすると良いのか悩ましいものでしたね。

症例検討は難しいですが、様々な症例をみんなで話し合うことで、いざという時にどう治療をしたら良いかが出てくるようになるのでしょうね。

実技の補助治療では刺絡を行いました。まずスライドで刺絡に用いる道具の説明や実際の患者さんに井穴刺絡をする動画を見せてもらいました。

刺絡を行う井穴は、打撲や突き指など外傷がある箇所、充血などの反応がある箇所、もしくは経絡の流注から考えて選穴するようです。

皮膚を切る際は、三稜鍼の刃を身体の線維に対し平行に当てると止血しやすいとのことでした。

変化の目安としては血の性状(粘稠度)の変化や色を参考にしてみていきます。

デモでは先生がご自身の指に刺絡をしている様子を見せてもらいました。患者さんに対してはもちろんですが、セルフケアとしても刺絡ができるように練習していきたいですね。

最近では学校で刺絡を教わることも少ないようで、初めて刺絡をする受講生も何名かいました。

みなさん恐る恐るで刺し方が甘いと指導を受けたり、絞り方のコツを教わっていました。

 20151205_210903_546 20151205_202629_205 20151205_210755_222

 20151205_202933_556 20151205_202027_685 20151205_202603_696

初めての事をやるのは勇気がいりますが、一度習えば練習を重ねて臨床に活かしていけますね。実際に井穴の刺絡は、臨床でもよく使われるようです。必要な時に躊躇せず使えるようにしたいですね。

今回の講習で今年度の基礎2土曜コースの全課程が終了しました。

基礎2コースでは補助治療を中心に学んできましたが、積聚治療における補助治療の位置づけ、補助治療の手技などを原先生の臨床経験とともに学べ、治療の幅がより一層広がったのではないかと思います。

さらに臨床を重ね、疑問に思った点を別の機会にどんどん質問出来たらいいですね。

また一泊研修会や他の講習会でみなさんにお会いできるのを楽しみにしています。

基礎2土曜コース聴講助手 片山玲美