こんにちは、聴講生の佐藤です。7/3(日)、基礎１東京日曜クラスの4回目の講義が行われましたのでご報告させていただきます。
4回目の講義テーマは、「腹診と腹証の決定」についてでした。
そもそも「積聚」という言葉は難経という古典では「お腹の異常」となり、積聚治療の名前の元にもなっていますので今回の内容もとても大切です。
まず積聚治療における「腹診」の位置づけですが、接触鍼・脈調整の後に行われます。
この時前段階で、既に脈診を行なっていますが、積聚治療では脈診よりも腹診の内容を重要視します。
また「腹証の決定」とは腹診で腹部の異常がお腹を5つの領域に分け、どの領域に反応があるかを決定していきます。
腹診も脈診も四診の中の切診に含まれ、他の多くの鍼灸治療でも多く用いられますが、積聚治療でいう腹証とは、古典の内容のように「反応のあるところと臓腑と関係がある」とは考えません。
あくまでも積聚治療の病気の原因は全て「精気の虚」なので、ここで決定した「腹証」とは次の段階の、「背部の兪穴」治療方針として用いられます。
ですから基礎1クラスでは、お腹の5領域がどのように区分されるのかを、しっかり勉強して行きます。
その後、デモとしてお腹の領域の区分法や、腹診の方法が説明されました。
－5領域のポイントとなる、縦のラインを説明されている写真－
腎経をお臍の直径で、胃経を腹直筋の筋腹で取るという説明は興味深かったのではないでしょうか。
次回は7/17（日）２週間後となります。腹部は特に敏感なところ、かつ腹診は治療行為です。患者さんに不快感を与えないようしっかり復習してきましょう。
基礎１東京日曜聴講生 佐藤