第6回基礎2コース日曜クラスが行われました。
今まで基礎Ⅱクラスでは、患者さんの生命力の低下を基本治療で補い、それでも補いきれなかった場合には補助治療を加えることを学んできました。また、前回は治療の方式や道具の選択なども学び、より患者さんの身体へ変化を起こす方法についての講義もありました。
しかし、治療効果をより長く維持するには、治療の手段や道具の選択だけでなく、患者さんへの治療後の過ごし方の指導も必要です。
今回はその治療後の指導について学びました。
ポイントは5つありました。
①治療後は待合室で少しやすんでいただく。
治療後は身体に変化が生じ続けているため、大きな変化が落ち着くまでは待つ時間が必要です。
②患者さん自身に治療後の身体の観察をしていただく。
特に最初の治療後や刺激量を変えた場合など、眠くなる、だるくなる、症状が強くでるなど、治療によって体のひずみが調整されていく過程です。患者さんに心配ないことをお伝えすることも大切。刺激量の参考になるため、前回の治療後どのような状態だったかも必ず確認しましょう。
③治療を受けた日は、静かに過ごすしていただく。
治療後は身体に変化が生じ続けているため、待つ時間(何もしない)が必要です。飲酒や入浴、過労などは治療の影響を帳消しにしてしまうため注意しましょう。
④治療による体調を保っていただく。
症状の改善や良い体調を保つためには、、治療を受けるだけでなく日頃の生活の仕方も重要となります。食事(冷たい飲食、過食、偏食など)、飲酒、睡眠、入浴、運動など生活の見直しを指導することも必要です。
⑤不調の原因(自覚のない)疲れ、冷えを患者さんにわかるように説明する。
積聚治療では、身体には生まれてから今までの疲れがあ必ずたまっているもので、それが体に微妙なひずみを生じさせ、今日の身体の悩み(不調)が生じたと考えます。今までの疲れとは、出生の状態、生後の栄養事情、妊娠中や出産時の状況、今までかかった病気やケガなどがもとになっています。原因についてしっかり説明できるようになりましょう。
また、疲れによって身体に生じているのが指標(積など)になります。治療後の指標の変化も含めてできるとよいですね。
本日の実技は、
1.簡単な問診(主訴の確認)
2.治療(第4方式・督脈の知熱灸×2)
3.治療後の説明(治療後・治療を受けた日・それから後日)
の流れで行いました。
写真:脈診や知熱灸の作り方など、基礎もしっかり見直しています!
写真:督脈の知熱灸。前回よりもスムーズにできています!
写真:治療後の説明。今日は、講義のメモを見ながら・・
次回、第7回は、年明け1月12日(日)になります。
冬休み中に、『やまい一口メモ』『冷えをとりなさい』の2冊は、ぜひもう一度読んでみてくださいね。