大阪 積聚治療 基礎Ⅰコース ②

積聚治療と他の鍼灸治療法を比較した場合に大きく違う点がいくつかあります。

その一つが証の立て方です。

多くの鍼灸治療法は四診といわれる診察から、患者の情報を集め、その集めた情報から結局どのツボを使用するのかが決定されます。その過程において情報をまとめた名称が付けられることがあります。この方法は東洋医学の治療法である鍼灸と対をなす湯液の治療でも同様です。同じだから、集めた情報から鍼灸でも湯液でも同じように治療ができるのです。

湯液の場合は、その情報により導きだされた身体の状態に対して処方された薬を一まとめに口から入れます。

では鍼灸の場合はどうでしょうか。合谷と曲池と大椎と風池を使用したいときに、同時には刺せません。では順番はどうなるのでしょうか?

臨床を通じてわかる事実に、人間の身体は一本鍼をすると驚くほど変化します。つまり一本目に刺した鍼の前後では身体が違っていることが多いのです。つまり、身体の情報をまとめた結果治療するよりも、一本鍼をするごとに身体の変化を読み取り、その都度からだの状態にもっとも適した鍼をしてあげることが出来れば、患者への負担も少なく理想的な治療と言えるのではないでしょうか。

積聚治療は一鍼ごとに身体の変化を読み取り、身体の陽的な面から陰的な面へ少しずつ身体に変化をおこしていき、病の原因に迫る治療です。一鍼ごとの変化を素直に追うことで、症状や病名に捉われない鍼灸治療が可能となります。西洋的な治療と違い、まさに東洋的な治療と言えると思います。

積聚治療に興味のある鍼灸師、鍼灸学校の学生の皆さん、まずは無料説明会に来てみて下さい。今年は会長の小林も説明会に参加します。約40年の臨床から導きだされた治療法を皆に伝えたいという気持ちから、挨拶をしていただく予定です!

ひやかし歓迎(笑)

フラミンゴ。一本足と一本の鍼をかけたわけじゃないからー。ニコン最高!

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