2025年8月16日(土)、17日(日)の2日間、両国にあるスポーツ健康医療専門学校にて積聚会の夏期セミナーを開催しました。
積聚会では20年前から夏期セミナーを行っており、当初は学生を対象にしていましたが、現在では既卒の鍼灸師の方にもご参加いただけるようになり、年々参加の幅が広がっています。
夏期セミナーは、2日間を通して積聚治療の一連の流れを学び、身体の変化を体感していただくことを目的にしており、今年も初めて積聚治療に触れる方から臨床経験を積まれている先生方まで、北海道から沖縄まで全国各地からキャンセル待ちが出るほど多くの方にご参加いただきました。
私自身も鍼灸学生一年生のときにこの夏期セミナーに参加した経験があり、まだ人体刺鍼をしたことがない時期に積聚治療に出会えたことが「これを学んでいこう」と決意する大きなきっかけになりました。
今回のプログラムは1日目に積聚治療の概要、SJ毫鍼の扱い方、腹部接触鍼、脈診・脈調整、腹診を行い、2日目には背部接触鍼、背部治療、肩部治療、全体を通した治療を実習しました。
6名の講師と4名の助手がサポートしながら進めた2日間は、積聚治療のエッセンスがぎゅっと詰め込まれた濃密な時間となりました。
2日目の最後には参加者同士で積聚治療の基本治療の流れを通して行います。初めて取り組んだ方でも患者さんの身体の変化を実感できたようで、「鍼を刺さなくてもここまで変化があるなんて驚きました」「帰ったらまず家族にやってみたいです」といった感想も多くいただきました。
鍼の持つ力を体感し、東洋医学的な鍼灸治療の奥深さに触れていただけたことを嬉しく思います。
このセミナーをきっかけに、さらに積聚治療や東洋医学への理解を深め、日々の臨床や学びに活かしていただければ幸いです。
そしてまた次のセミナーや勉強会で皆さまとお会いできる日を楽しみにしています。
夏期セミナー講師 片山玲美