大阪 積聚治療 基礎Ⅰコース ⑦

今日は私が教員を務める学校の、3年生の最終登校日でした。3年生と会えるのもあとは卒業式だけ。毎年のことですが、淋しくなります。

卒業して、資格を取ったらプロの仲間入り。初心者もベテランも関係ありません。患者の前ではたった一人でがんばらないといけない。

今の日本で医療に携わる者として、西洋医学の知識は絶対必要。でも、西洋医学の知識では、あらゆる患者の状態を把握して、ツボを選んで、鍼灸をすることはできません。鍼灸は東洋的な考えを、人の体に応用した治療法です。では、学生中に習った東洋医学の知識だけで治療できるでしょうか。これは残念ながらできません。今の日本の鍼灸教育最大の問題点です。鍼灸専門学校は、職業訓練校です。自動車の教習所に通ったら、車の運転ができるようになりますが、鍼灸学校に通っても治療できるようにならない。悲しい現実です。

この問題点に真正面から向き合ったのが、積聚治療です。

東洋的な考えを最大限に応用し、患者の主訴や病名に振りまわれずに治療ができます。習えば誰にでもできるようになります。勘違いしてほしくないのですが、講習会に参加したらすぐできるようになるわけではありません。まずは技術を身につけるべく練習が必要です。そうです。修行が必要です。誰も解き明かしていない人体の不思議。その不思議な人体におこる病気といわれる状態。そんな病気がちょっと習った技術と知識で治るほうがおかしいのです。でも、誰にでも始められ、名人芸に頼らずに、確実に治療の腕を磨くことができます。

はい、お決まりになりましたが、このブログをみてくれているそこの鍼灸学校の学生の諸君!いっしょに修行してみませんか!(今日は内容が内容なので学生さん向けに吠えときます)

そうそう、先ほど患者さんを治療して、初めてカルテの天気欄の『S』の記号に印をつけました。

気温や天気は患者さんの症状に大きく関係してきますので、積聚会のカルテでは、治療時の気温、湿度、天気を記入します。英語の頭文字をとって、晴れはF、曇りはC、雨はR、そして雪はSです。東京にきて10年以上経ちますが、雪の日の治療は初めてだったかも。帰り道は雪が中途半端にとけていて、道路はグチャグチャ。いやー、こまったくまった。クマった。クマ…。ニコン最高。昨日新しいレンズ買いました。ナノクリ最高!

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