基礎Ⅱ日曜クラス 第3回報告 その2

6/26(日)狛江の太子堂鍼灸院で高橋大希先生による第3回目の基礎2クラスがおこなわれました。

まずは前回の復習から始まりました。
人が病気になるのは精気が虚するから。
積聚治療は精気の虚を補う手段である。
積聚治療は基本治療と補助治療で構成されているということ

そして現在、3種類の補助治療に分けられる。
① 外傷に対する補助治療 (刺絡など)

② 基本的な補助治療 (督脈、任脈など体を陰陽の視点で観た時に割り出されるツボ達)

③ 一般的な補助治療 (①,②に当てはまらないツボや特殊鍼法や灸法)

この基礎2クラスでは③の一般的な補助治療を中心に学んでいきます。 実は現在、小林会長は③の一般的な補助治療を使うことはめったにありません。それは今は使う必要が無くなったからであり、30年前は日常的に使っていました。つまり③で患者さんを数多く治していったから現在の積聚治療が存在するのであり、いわば印のようなツボ達である。キャリアを無視して現在の会長の真似をしても同じ効果がだせるわけない。とのお話がありました。

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背部の取穴について説明する高橋先生とそれを見ている聴講助手の伊賀さん。

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長鍼を刺す受講生

「人体の見方について」

①と②を使うにあたり人体を上下、深浅、内外、陰陽に診ますが、一番基本となるのが上下関係で10巻のP263の内容を十分に理解しておく必要があります。この辺がわかってくるとなぜ、接触鍼の時に膝の内側の指標を取るのかが分かるそうです。

「実技デモ」

腸骨稜の指標の取り方の確認の後に特殊鍼の考え方の説明がありました。

「SJの毫鍼の刺し方と一緒です。考え方として太さと長さが変わると道具としての質量が変わる。深く刺すかどうか以前に、違う道具を使うと道具としての力が強いっていう風に考える。長鍼だから深く刺す、ではなく深い所の反応に長い鍼を使う意味合いですので、深く刺さるかは結果論。」

「原則として症状と指標からより遠いツボの方が精気を補いやすい」

印象に残った先生の話はこの2点でした。

この後ペアになり基本治療の後に長鍼、太鍼を使ってみました。

堀部