こんにちは。基礎1東京日曜コースを聴講している小林隼人です。
先日(7/17)に5回目の講習会が行われました。
基礎Ⅰコースでは、腹部接触鍼、脈診・脈調整、腹診・腹証決定と基本治療の手順を進めてきましたが、
5回目の今回は、背部の区分と背部兪穴治療を行いました。
背部兪穴治療は、腹診をもとに決定された腹証から鍼をする順番が決定します。
元々、お腹の五臓の配当は難経に記載がありましたが、背部の五行区分はありませんでした。
しかし、小林先生が背部の五行区分に気が付き、腹証から難経69難を背部兪穴に応用するようになりました。
背部兪穴治療を行う際も、指標の確認をしながら鍼をしていきますが、
この背部兪穴治療も、接触鍼や脈調整と同じ様に「精気(生命力)を補う」ことが目的だからです。
背部兪穴に鍼をする毎に指標を確認していくと、指標が変化していることが良く分かると思います。
後半の実技では、まず、背中を「金・火・木・土・水」の5つの領域に分けました。
そして、腹診の結果から、69難を応用して背部兪穴に鍼をしていきました。
積聚治療では、背部兪穴に鍼をする際、まず、2行線から鍼をします。
ここでの2行線は、脊中起立筋の降り切ったところとして、
背部兪穴は、2行線上で、かつ、各領域の中から最も凹んでいる所に取穴をしていきます。
学校の教科書では、背部兪穴が一直線上に並んでいますが、
積聚治療では、脊柱起立筋の高まりに合わせて背部兪穴を取っていくので、
初めてこの方法で取穴した方は難しかったでしょう。
慣れるまで沢山の人を取穴して、迷わずパパッと取穴できるように練習していきましょう。
また、背部の境界線も腹部の境界線と同様に、それぞれの境界が経穴や経脈が重ならないように、
「棘突起上」に境界が定められています。
つい、棘突起間に境界線を引いてしまう人が少なくないので、気を付けて練習しましょう!
次回はついに肩部治療です。肩部の治療が終わると、基本治療の手順を一通り終えることになります。
そして、再診カルテの記入方法も一緒に行っていきますので、英語表記も出来る限り覚えてきましょう!
英語表記は、覚えるまでは大変ですが、一度覚えてしまうと、カルテの記入がとても速くなります。
小林会長や積聚会の先生方は、カルテを書くのに1~2分でササッと終えています。
基礎Ⅰ東京日曜コース聴講生 小林隼人