2017年6月4日(日)東京/錦糸町にある積聚会事務局「もも鍼灸院」で第2回目の基礎2クラスがありました。講師は横山季之先生です。
積聚治療は基本治療+補助治療で構成されています。
そして補助治療は①外傷治療 ②基本的な補助治療 ③一般的な補助治療の3種類に分類されます。
基礎2クラスでは③の一般的な補助治療を学んでいきます。小林会長が積聚治療を作っていく過程で使ってきたツボや特殊鍼法などを習っていきます。①の外傷治療は積聚治療講習会の最終過程である応用2コースで三稜鍼を使った刺絡を学んでいきますが、三稜鍼の刺入深度は鍼先の感触で決まります。つまりこの基礎2クラスの時に長鍼、太鍼などいろいろな鍼を経験して鍼先の感覚がわかっていないと、応用クラスに上がった時にとても苦労するのではないかとおもいます。特殊鍼は著効がありますのでぜひ、普段の臨床で使いこなして自分のモノにしてください。
実技は陰(下肢)の病症において、重要な指標である腸骨稜(臀部)に長鍼で巨刺をしました。長鍼を腸骨稜に使う場合、患側に梨状筋や腸腰筋などを狙って一気にブスッと刺したくなりますが、毫鍼と同じように体をよみながら健側に押入法で少しずつ刺入していきます。ここでも「鍼が入るか入らないかはあくまで患者の体が決める」というスタンスです。不思議なもので毫鍼ではあまり起こせなかった指標の変化を長鍼のような特殊鍼でなら切皮程度の刺入深度でも起こせることがよくあります。これは特殊鍼の質量が毫鍼よりも大きいため、基本治療における精気の補い不足を補ったために起こる現象であり、鍼の能力が強いからと長鍼や太鍼で接触鍼、脈調整・・・と基本治療をおこなっても特別に精気の虚が補われるわけではありません。 いろいろな鍼を使うことが結果的にSJ銀鍼の技量を高めます。
次回は6/25(日)です。
基礎2日曜クラス助手 堀部