こんにちは。応用1コース事務局日曜クラス助手の片山です。
6月16日に第2回講習会が積聚会事務局で行われました。
まずは前回の復習兼ねて講義を行いました。
積聚治療において基本治療30分以内の技量とは
①委中刺入・站椿功による鍛錬
②基本治療の技術向上
③問診力
④補助治療の習得
が重要になりなす。
応用1コースでは目に見える技量向上を目指し問診力を強化していきます。
問診力を高めるには的確に病因と病症を把握しなければなりません。
積聚治療における問診・カルテ記入は精気の虚の程度と原因を探れるように行います。全てが治療の指標になるように聞き出していきます。
その中で特に注目すべき問診のポイントは“習慣と新規”です。いつもやっていることやいつもと違うことをやっていないかです。
特に習慣は食事が影響しているのことが多いとのことです。小林詔司先生が注意されているのが、フルーツ、乳製品、サプリメントなどです。
いつもと違うこととは、引っ越した、ベッドを変えた仕事を変えたなどです。
今回は初診時の問診の際に聞いていく内容についてそれが何を意味しているか学んでをいきました。今回は二便についてです。
二便(排便・排尿)を通して体中の熱の調整ができているかを知ることができます。
便秘だと熱(実)の発生、下痢だと冷え(虚)の発生だと考えます。
便秘だと体の熱により水分が蒸発吸収されてしまい、水分がない便になる。
下痢だと体の冷えによりそれ以上水分が吸収出来ず、水分が多い便になる。
小便では、排尿回数が多いと冷えやすい、もしくは身体が冷えないようにしている。乏尿は尿を生成する力がない。と考えていきます。
このように二便の状態から精気の虚の程度を予測します。
実技では基本治療(第4方式)に加え、補助治療として知熱灸行いました。
知熱灸は1辺1〜1.5センチの正三角錐の艾炷を作成し、督脈上に基本治療と同じ順序で4穴を2クール行いました。
知熱灸は各領域の中で最も督脈の椎間があいているところを探します。
積聚治療は基本治療と補助治療で成り立っています。今回は補助治療として知熱灸を行なっていったのですが、ここで大事になるのが補助治療を入れるからといって普段の治療時間にプラスしないようにすることです。
補助治療を入れる場合はあらかじめ入れるよう予定を組み、通常の治療時間内で補助治療を含めて収まるように治療時間を調節していきます。よって今回も治療時間30分目標に行いました。
次回の講習会は6/30(日)です。
応用1コース事務局日曜クラス助手 片山