こんにちは。基礎1土曜クラス講師の小林隼人です。
先週末、6月22日(土)に、3回目の基礎1土曜クラス行われました。
今回の内容は、腹部接触鍼の次の手順となる「脈診と脈調整」でした。
前回、腹部接触鍼を行う前に膝周りや足底の「指標」を確認して、
その人の「生命力の低下(=精気の虚)」の程度を把握しましたが、ここで行う「脈診」も、
どのくらい生命力の低下(=精気の虚)があるのかを判断する為の指標となります。
なので、「左の尺中が弱い」から、「腎に問題がある!」という訳では無く、
「左の尺中の部位が弱くなってしまうような生命力の状態なんだな」と理解していきます。
従って、この後に行う脈調整でも「腎が弱っているから腎を補う」という訳ではありません。
積聚治療では、病の原因を「生命力の低下(=精気の虚)」と考えるので、
治療の目的は「弱ってしまった生命力(=精気)を補うこと」でしたね。
ですから、脈調整においても、「弱ってしまった生命力(=精気)を補って」いきます。
その結果、生命力が補われて、「左の尺中の部位が弱くなってしまうような身体の状態」
に変化が起こるのです。
また、鍼をする際に、どのくらい生命力(=精気)が補われたのかを確認するために、
今回新たに加わった指標である「孔最」を、鍼をする前後で比較していきます。
実技では、受講生全員の脈をローテーションしながら確認しました。
最初は思う様に指が動かなかった方も、1周する頃には少しずつ慣れてきた様子でした。
最後に、前回行った指標の確認から腹部接触鍼、脈診、脈調整と順番に行いました。
今回は、「委中刺入」の時間が取れませんでしたが、日頃から練習は心掛けましょう。
5回目の背部兪穴治療を行う際に、「委中刺入」の練習の成果が出ると思います。
次回は7月6日(土)です。次回の講習会までにたくさん練習しておきましょう!