易経入門講座 第2回

5月15日(土)に易経入門講座の第2回目が行われました。
今回もオンライン配信形式での開催となりました。

世界各地の伝統医学には必ず背景となる文化があります。
東洋医学にとっての背景は儒教であり、その儒教は『五経』を経典として扱っています。
その『五経』の中に『易経』が含まれます。
『易経』の立ち位置は時代によって移り変わることはありましたが、儒教文化に影響を与えていることは間違いありません。

『易経』の中には「窮理盡性以至於命」という一文があります。
これは物事を突き詰め探求することであり、このために易を学んでいきます。
易では、物事は精微な気でできていると考えます。
この気の本質を探究するには色々なアプローチの仕方がありますが、易では物事を六感を通して認識し分析していきます。
言うならば、陰陽・太極は見えない世界を見えるようにするための原理・考え方なのです。

哲学的で核心的な話だったため、理解を深めようと質問が普段よりも多く出ていました。
先生もそのおかげで盛り上がったとのことで、密度の濃い講習になっていたと思います。
最後には、陰陽に馴染むために対となる言葉を思いつく限りあげるという練習がありました。
受講生の方は講習内だけの練習に終わらせず、ぜひ次回までに何度か挑戦してみて下さい。