基礎1コース北海道クラス第5回目(2023.9.3)

ほぼひと月ぶりの開催となりました。季節も巡り、歴史的な酷暑となった北海道もやっと朝晩涼しさを感じるようになりました。

今回は、「背部兪穴の取り方」でした。

背部兪穴の治療は積聚治療ならではと考え方と世界観が凝縮された内容であると思います。同時に指標の要となる志室を的確にとらえられるか?が重要となります。

経穴に拘らない(証に対して治療穴の意味として)積聚治療ですが膀胱経二行線を正確にとらえられる、各領域の中で1番効果の出るポイントを見つけられることは、治療の効果と持続性を大きく左右しますので、たくさんの人の背中を触って練習しましょう。

目でみるに加えて、手でみるを意識してみましょう。

また、背部に限らず「指標」の意味づけや変化の判断など初心者には難しいところではありますが、志室のほか背部治療の指標となる、後頭部(項部)、肩井、委中、委陽なども患者さんの主訴や治療中の変化に応じてささっと手が動くように正しい場所を理解しておくと慌てずにすみ、結果として望ましい効果も得られると思います。どんな治療も時間を意識することは、技術向上に大いに役立ちます。

今回で基礎一講座全体の半分が終わったことになりますが、まだまだ手順が手に馴染んでない印象でした。手順がシステマチックに進むことは積聚治療の特徴でもあり、ゆえにひとつひとつを正確に真似できることが第一歩です。

幸い今月はほぼ毎週講座があるので集中期間として、限られた時間の中で細かな手順(接触鍼、押手刺手、指標の確認の仕方など)と全体の流れをつなげていけるようにしていきましょう。

半分を過ぎ、互いに氣心が知れ緩んでくる(いい意味でも悪い意味でも!)と同時に、やればやるほどに疑問も出てくる時期でもあるので、講座以外の時でも分からないことはそのままにせずどんどん質問してください。

これから寒暖の差が大きくなってきます。体調管理にも留意して次回も楽しみましょう。

ありがとうございました。

中村朋美