2023年9月10日に基礎1日曜追加クラスの第6回目の講習会が行われました。
前回の講習会までで、基本治療は背部治療まで学びました。
今回の講習会のテーマは「肩部治療とカルテの記入」です。
講義のはじめは肩部治療についての説明から始まりました。
これまでの治療手順では患者さんをうつ伏せもしくは仰向けで治療してきましたが、肩部治療では患者を座位にして行います。
肩部治療は、小林詔司先生が臨床において仰向けの状態で治療を終了し、そこから立ち上がった患者さんがフラついたりするなどの経験があったことから考案されました。仰向けの状態で治療を終えて患者さんを立たせるのではなく、立つ直前の姿勢である座位で治療をすることで予防できます。方法は、肩上部の左右のコリや圧痛を比較し、顕著な反応の左右対称点に鍼をします。例えば、右の肩井穴圧痛が顕著であれば、左の肩井に鍼をして、右の肩井を指標にする、という感じです。
肩部治療の注意点として「妊婦さん」と、「陽虚性の強い人」には行わないということも学びましたね。
その後、高橋先生によって治療手順の確認を含め実際の肩部治療までの治療デモが行われ、その後実技ではお互いに基本治療の手順を最初から最後まで通して行いました。
実技が終わると、積聚治療のカルテの書き方について高橋先生が解説を行いながら、受講生が実技で行った治療内容をカルテに記入して学びました。
積聚治療のカルテでは実際に治療で使用した経穴を記入する際にWHOの国際表記が用いられます。最初は慣れないかもしれませんが、使用した経穴から覚えていきましょう。
カルテの記入は基本治療の手順と同じで何回も繰り返し行っていくと覚えられると高橋先生は仰っていましたので、どんどん治療を行いカルテの記入を経験していきましょう。
今回の講習会では
・肩部治療
・治療後のカルテの書き方
について学びました。
次回の講習会から今回学んだカルテの記入までの流れを最初から最後まで行なっていき、各過程における注意点などを細かく高橋先生が伝えていくとのことでした。
今まで学んだ治療手順を忘れてしまっている方は再度復習し、次回の講習会に臨みましょう。