2025年9月28日(日)
8回目:テーマ「基本治療の実技練習」
今回は、これまでに学んだ基本治療と、前回の症状の経過および治療結果を再診カルテに記入するところまでを受講生同士で行いました。
実習では、基本治療を行う前に、前回の症状の経過を確認しましたが、主訴を含めた指標の変化を把握できるようになることが大切だと説明がありました。それは、治療が患者の生命力の回復にどの程度影響を及ぼすことができたのかを把握することに繋がるためだと思います。
また、新たな症状の有無を確認することも大切で、その場合には患者の生活状況の変化などから因果関係を確認することも必要になります。因果関係が考えにくい場合には、前回の治療で生命力に影響が及び、その過程で反応として現れる場合もあるのではないかと考えます。
お互いの治療では、先生の指導を受けながら、脈診・腹部区分と積・背部の取穴確認を行い、基本治療を進めていきました。脈診のところでは、6本の指にかける圧の力がまだ安定せずに難しく感じているのではないかと思います。先生の行う脈診の仕方を体感できるように、何度も確認と修正が行われましたが、その結果、当初の診方と比較して診やすさが向上したことを実感されていました。また治療後のベッドメイキングでは、患者役の受講生に任せるのではなく、治療を担当した受講生が行うように教えを受ける場面があり、臨床で求められる心構えを学ぶ機会でもあったのではないかと思います。
次回の10月5日(日)は、基本的な補助治療(手足の要穴)になります。今回は、これまでよりも時間を設けて実習を行いましたが、この機会で明らかになった改善点を整理して、時間内に治療がまとめられるように次回の講習会に臨んでください。
基礎1コース静岡クラス 助手 白井 雅人