大阪の無料説明会まで毎日ブログの更新をしたかったのに、昨夜飲んで帰ったら12時過ぎてた(悲)
積聚治療の積聚(シャクジュ)とは、腹部に現れる異常の名称です。
積とは深いところにあり、動かない異常、聚とは浅いところにあり、動きやすい異常のことを言っています。
出典は『難経』になるのですが、この積聚は後代今でいう癌などと解釈されるような時代もありましたが、積聚治療で言っている積聚とは腹部の痛み、硬さ、拍動の3つを主に言います。
さて、積聚治療長年やっていくと、その理解を深めるうえで、易の考え方が重要になります。東洋的な考えの大元と言ってもいいでしょう。易の考えとは簡単に言うと、世の中の全てのことを陰陽で考えていこうというものです。その陰陽の考え方の人体に利用したのが東洋医学です。
陰陽の考え方で、人体を見て、腹部の異常を見たとき、腹部の異常である積聚は、先の説明から考えると、積は腹部の異常の中でも陰的であり、聚は陽的であることが理解できると思います。
では腹部の異常である積聚を陰陽で見るとどうなるか。腹部は人体の陰面に位置します。陰面に現れた異常をなんとかしたいと考えたら、身体の陽面に注目することが陰陽を利用した身体の見方になります。この腹部の異常を背部兪穴で治療するのが積聚治療最大の特徴です。
積聚は誰もが確認できる身体の反応です。確認できる状態(主訴や症状)を陽的と考えたら、その原因は陰的であり、確認できないものになります。目には見えない、触れない、陰的な精気の虚の状態を、触れること、感じることのできる腹部の異常などから把握していくのです。
そうそう、積聚治療という名前から腹診しかしないようなイメージを持たれる方が多いのですが、脈診もしますし、腹部以外も確認しますので、誤解しないでくださーい。ください。くだサイ。サイ…。やっぱりニコン最高!