基礎1東京日曜クラス 第1回報告 その2

はじめまして。今年から基礎1日曜コースの聴講助手に入らせて頂いております伊賀秀文です。
毎回の講義をその場の雰囲気やその時感じた事を含めてレポートしたいと思っております。

5月17日(日)2015年度基礎1日曜コースがスタートしました。
今回は『気の概念について』の座学と『刺鍼-押入法』の実技でした。

●まずは、自己紹介からスタートしました。

基礎Ⅰですので、お互いがお互いを知らない方同士です。
そして、はじめての積聚治療の講習会です。とても楽しみにされていた方も多かったかと思います。
少し緊張感のある雰囲気の中、自己紹介が進みました。
御一人ずつの自己紹介をお聴きして、皆さん色々な思いや期待をお持ちなり参加されているのだなぁと感じ、私にもとても刺激になりました。

●前半の講義では、積聚治療の背景と特長を『気の概念』という切り口で話が展開されていきました。
『気』といいますと、一般の方には『目に見えない不思議なモノ』というイメージがあるかと思います。
積聚治療では、『五官で判断できるモノ』も『五官で因果関係がつかめないモノ』も全て気でできていると考えます。
その発想がまだない方には、目から鱗だったのではないでしょうか。この『全てのモノは気でできている』という考えが身に着くと、この世のあらゆる現象を全て『気の概念』に置き換えて理解することができると先生は強調されていました。
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●そして後半の実技では、「委中」穴を用いての刺鍼練習でした。「委中」穴は、腹臥位で膝を伸ばした状態だと、皮膚に適度なテンションがかかり、皮膚が張った状態となり刺鍼練習にはもってこいとのことでした。
積聚治療では、『鍼尖が丸い特別な鍼』を『鍼柄をすりおろすだけの特別な刺入方法(押入法)』で鍼を行います。この方法で鍼を行うとことは、とても繊細でソフトな刺激を与えつつ、患者さんの状態をも読み取ることができるとのことです
。皮膚には『鍼管を使ってしまうとすぐに通り抜けてしまう1~2mmのところ』が患者さんの状態を読める部分というお話しはとても考え深いものでした。
この鍼入法の肝となる部分は、押し手の指の接地点と鍼との距離にあるという事です。このことは、私の中では知っていたことでしたが、実際の臨床では意識していないことでしたので、とても勉強になりました。
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正しい知識と技能を習得するには、やはり反復練習あるのみですね。
みなさん頑張って練習しましょう。
では、次回は5月24日13:00- です。元気にお会いしましょう!

基礎1日曜クラス聴講助手 伊賀秀文