2月6日(土)と20日(土)に易経入門講座が行われました。
今月の64卦は泰・否・同人・大有と謙・豫・随・蟲の4つずつ。
6日に取り上げられた地天泰と天地否は、上下で陰陽がはっきりと分かれていることから陰陽交流と陰陽不交の象徴となる卦です。
その考えを活用して、他の大成卦でも使える方法の紹介がありました。
大成卦を構成する八卦は画数によって陰卦・陽卦に分けることができます。
それらが大成卦の上下どちらの位にあるかによって、陰陽交流を見て吉凶悔吝などを判断することができるという説明がありました。
20日の講義の際には、各卦の説明はもちろん、それに加えて序卦伝の内容も加わりました。
序卦伝とは『易経』の終盤に収録されている、64卦の順番についての解説です。
講義では卦の意味を踏まえて大有~蟲の並びがストーリー仕立てで話が進んでいきました。
印象に残りやすかったのではないでしょうか?
また、易の考え方についての話もありました。
我々が現象・物を認識する際には、対象をある一定の基準で分類することで理解します。
この理解の流れが、易で言うところの太極(=基準)と陰陽(=分類)となります。
基準に従って分けたものを、今度は関連付けていくことで、物事全体への理解が深まっていくことが期待できます。
こうした易の認識・理解の仕方は、鍼灸師として患者さんの身体を読むことと同様の考え方でもあるんです。
だからこそ鍼灸師のための易経入門講座があるとも言えますね。
次回は3月13日(土)、今年度最後となります。
その前の週末には積聚会学術大会もあり、当講座の藤原先生が易について講義を行います。
よろしければ是非そちらにもご参加ください。