前回までで基本治療を一通り行えるようになりましたので、今回から補助治療を学んでいきます。
今回のテーマは「手足の要穴治療」です。
基本治療が終わって積を再確認したあと、まだ積が残っている場合には、残っている積のなかで最も際立った積を選び、どの経絡を使うかを選びます。そして、選んだ経絡上の原穴から合穴の間で圧痛があるところを選穴していきます。
左右差を確認して反応の強い側を患側とし、健側に取穴して巨刺を行います。
ここで大事なのは、圧痛があるからといっていくつもツボを選ぶのではなく、一番反応のある1~2穴を使うということです。また、ツボにこだわらず反応のある場所で良いということでした。
手足の要穴を使うとお腹をさわることができるので、積を確認しながら行えます。また、反対側の圧痛があった部位を確認することもできるので、積や指標が変化しているかを確認しながら行っていってください。
前回までは、基本治療のみを60分以内で終わらせることが目標でしたが、今回からは補助治療を加えても60分以内で終わらせるようにします。
つまり、補助治療を行う時間を考えながら基本治療を行わなければなりません。脈調整、積の確認、指標の確認、取穴などに時間をかけすぎずに基本治療を行っていきましょう。
また、補助治療を行ったから治るというわけではなく、基本治療まででしっかり効果が積み上がっていることが大切です。基本治療を最大限に行っていけるように練習を続けましょう。
今回は皆さん時間以内に終えることができました。
これからも練習する際には、治療時間を意識しながら行ってみてください。
次回は来週、9月4日です。
(佐藤友香)