北海道基礎1コース第1回報告 2017年5月7日

GWの最終日、黄砂が舞った北海道で基礎1コースの第1回が開講されました。本年度は2名の受講者で、昨年度基礎1を修了した者が必要に応じ、お手伝いをすることになりました。2名と言うと寂しく感じますが、その分講師の鈴木先生から細かい指導も受けられる受講者には嬉しい環境です。

第1回の内容は、前段で基礎理論の講義、後段で委中への刺入の実技が行われました。基礎理論では、積聚治療が成立した過程をはじめ、気の思想や太極と陰陽の考え方、人体における気の考え方、精気の虚と病症の虚実、指標の意味、そして積聚治療の目的等について講義が行われました。

今回の受講者は、既に鍼灸師として経験のある方々でしたが、積聚治療で使われる気の概念や精気の虚等については、経絡治療等で使われるものと異なることもあり、鈴木先生に熱心に質問をして理解を深めていました。また、鈴木先生のお話から積聚治療をより、理解していく上で、テキストのみでなく赤本や続本等ついても読み込んでいくことの重要性も感じていた様子でした。

実技では、SJ毫鍼を用いた刺入について、押手と刺手の構えや押入法等の講義を受けた後、鈴木先生によるデモを研修して、受講者が実際に、委中への刺入を行いました。やはり、SJ毫鍼や鍼管を用いない刺入は、押手、刺手ともに勝手が違う様子で、受講者も最初は苦戦していましたが、自ら刺入される側の体験もしつつ、要領を掴んでいました。

次回まで約1ヶ月間が空きますが、実技はひたすら訓練することが上達への近道だと思います。赤本や続本等も参考にしつつ、第2回以降も頑張って下さい。(佐藤隆史)