基礎2東京日曜クラス 第3回報告

2017年6月25日(日)第3回目の基礎2クラスが開催されました。会場は東京/錦糸町にある積聚会事務局「もも鍼灸院」です。講師は横山季之先生です。

下肢の運動器系疾患を治療する時のポイントについて学びました。


① 自動運動の中で指標をみつける。

運動器系疾患の場合、この動作をすると痛い、痺れるなどの訴えがあると思いますので、できるだけ治療中にその動作(曲げて痛いのであれば曲げる等)をしてもらい変化の有無を確かめながら治療を進めていきます。

② 基本治療中に指標の変化から最適な補助治療を予測する。

自動運動を背部兪穴の治療中にもしてもらい指標の変化を参考に補助治療を選択するとよいそうです。下肢の運動器系疾患の場合は特に腸骨稜(臀部)を診る必要があります。少し反応が残る程度であれば補助治療は巨刺で十分かもしれません或いは、まったく変化を感じられなかったら長鍼や太鍼を患側の腸骨稜にしたほうが精気を補うのに適しているかもしれません。このように基本治療しながら最適な補助治療を選択していきます。

③ 腸骨稜(臀部)の指標を解消させる。

積聚治療では腹部の「積」で背部の治療する順番を決め、「志室」で鍼をする側を決めますが、「腸骨稜」の痛み、硬さ、冷たさなどの反応が補助治療を選択する上でとても重要な指標になります。

④ 主訴の変化が見られない時を想定して次の手を考えておく。

治療の順番を覚えていないと基本治療が出来ないように、テキストのP64-67に掲載されている補助治療が頭に入っていないと選ぶことが出来ません。是非この機会に覚えてみてください。臨床の幅が広がります。

実技

前回は腸骨稜の反応点を指標にして健側に長鍼で巨刺をしましたが、今回は太鍼で巨刺をしてまだ反応が残れば患側に長鍼を使ってもらいました。刺入深度は主訴を含む指標の変化で決まります。


では、次回は7月9日(日)です。
次回も元気にお会いしましょう。

基礎2日曜クラス助手 堀部