基礎2東京日曜クラス 第4回報告 

少し報告が遅れてしまいましたが、2017年7月9日(日)東京/錦糸町にある「もも鍼灸院」で第4回目の基礎2クラスがありました。講師は横山季之先生です。

これまで陰中の陽(下半身の運動器系疾患)の病症に有効なツボや治療中のポイントなどでしたが、もう少し精気の虚が進んだ患者も対応できる陰中の陰(下半身の内科系疾患)の病症の補助治療を学びました。

陰の病症の内科系疾患とは下腹部では主に尿、尿道、性器の問題、腰臀部では大便、肛門などですが、これらの問題に下肢の浮腫が絡んでくると症状は強くなくても精気の虚が進んでいる可能性が高いそうです。例えば、主訴が同じ生理痛でも浮腫がある場合はない場合に比べてやっかいなのが臨床的な経験からわかっています。つまり足だけが浮腫になることはあまりなく症状が全身に及んでいると考えられるからです。

実技は左右の志室及び腸骨稜に灸頭鍼をしました。

太鍼は圧痛や強い硬結がある時、長鍼は毫鍼の長さでは届かない深い所に硬結や圧痛がある時にすると習いましたが、灸頭鍼は硬結がありさらに触ってみてその部位が冷えている時にとても有効な手段です。

志室や腸骨稜に鍼をしているのに足先がポカポカ温まる感覚を感じられた受講生の方もいたようです。このように灸頭鍼は女性などに多い足の冷えを訴える患者に著効があります。また患者さんもその場で足が温まるので治療効果がわかりやすく満足感を得られやすいと言われています。ぜひ自分のモノにしてください。

使用する艾の等級はあまり粗すぎない艾を使ったほうがよいと思います。
ある程度の纏まりがないと燃えきって灰になった時に崩れてボロっと落ちてしまうことがありますので充分に気をつけましょう。

次回は9/3(日)です。
堀部