基礎1東京日曜コースの第2回が行われました。
遅くなってしまいましたが、ご報告いたします。
今年から、基礎1東京の2コース(土曜・日曜)は講師2人体制で行っています。日曜コースでは、私高橋が奇数回、伊賀先生が偶数回といった形で行っています。
講師が交互に講義をするのは、いくつも狙いがあります。例えば、治療理論が非常にシンプルで奥深い積聚治療ですから、何人かの講師の説明(言葉の例え方やデモなど)を聞いていくとイメージがとても膨らんでいくところなどです。講習生の方々も講師にも助手(前回の講師)にも質問など投げかけると理解が深まりますよ
さて、第2回目の今回は「接触鍼」についてでした。
前回「積聚治療の概要」でお伝えした
「生命力」「生命力の低下」「気」などの概念がありましたが、この内容をもとに考えられている治療の一段階目に入った訳ですね。
「人体」という「気」には皮膚や筋、骨などの層があり、その表面から刺激をしていくと治療効果が高い。という結果から治療の一段階目に接触鍼を行います。
次回の脈調整でも話をしていきますが、この「表層に対する刺激」というのは全体の治療に大きな意味を持ってきますので、非常に重要なものです。
前回の委中刺入での鍼の持ち方は皆さん大丈夫でしたね。接触鍼の方法は技術としてかなり難しいので、何度も練習をしていきましょう。
刺手・押手の構え方、動きをしっかりと押さえた上で、皮膚の状態の観察などもしていく必要があります。やる事はたくさんありますから、時間をしっかり取って練習に臨んでください。
また、「指標」という大切な概念とその触れ方を身につけていきました。
今回は膝回りの指標のみでしたが、回を追うごとに増えていきます。部位が入っているのは当然として「毎回同じ触れ方」をする必要がありますのでその練習も必須です。
練習の内容としては
①膝周りの指標をとる(しっかりと灸点ペンなどで印をつける)
②腹部の観察を行う
③腹部の汗をタオルで拭う(この拭い方も、生命力が高まる工夫がありましたね)
④接触鍼を行う
⑤ ①で取った指標を全く同じ触り方でチェックする
④、⑤を繰り返す。適度に汗を拭う。
というものです。
また、委中刺入も行うべきです。
目標としては
講習から講習の間に、50本入っている鍼のパックを使い切る。です。
「そんなの無理だ」と思うかもしれませんが、人を治療する立場になる。というのは生半可なものではありませんよ。
練習や自分を高める為の時間を取らずしてプロになる道は有りません。
「1万時間の法則」が有名ですが、プロ(一人前)になる為には1万時間の練習が必要だと言います
3年でプロになろうと思えば1日9時間の練習が必要になります。毎日1時間しか取らないのであれば、27年掛かる計算。27年でやっとプロです!!1日2時間で13年半、3時間で9年
全ての選択は、皆さんが自由に行えます。
ですが、私はプロになってからの時間の方が大切でしたらか恥ずかしくともくじけそうになりつつも練習をしたし、講習に通いました。
1万時間なんて、いつの間にか経っているものですが、さすがに27年は掛かり過ぎですよね(笑)
どれだけ、集中をして練習をするのか。
その成果は全て治療結果で出ますから、ぜひとも力を入れて時間をかけてやっていただきたいと思います。
長くなりましたが、次回に向けてしっかりと身につけていきましょう!急に暑くなりましたから、体調に注意してくださいね~!