臨床講習会 〜補助治療あれこれ〜

こんにちは。臨床講習会助手の片山です。
臨床講習会の様子を報告させていただきます。
臨床講習会は講習生からの要望があり、今回初めて開講された講習会です。
講習会修了者から基礎・応用コースの受講生などが臨床をしていくうえでの疑問点などを解消してもらうために開講された単発セミナーです。

6月30日に積聚会事務局(錦糸町)で臨床講習会が行われました。

今回は「補助治療あれこれ」ということでまず補助治療を中心に講義がされました。

積聚治療=基本治療+補助治療で構成されています。
どちらもその目的は(病的な)精気の虚を補うというところにあります。
精気の虚を起こす原因(病因)の中で注目すべき要因の1つが外傷です。

外傷に対する治療としては頸部の刺絡、井穴の刺絡や点灸、手術痕への灸などがありますが、外傷に対する治療は外傷を受けた部分に原因があるので外傷を受けた場所に行うのがポイントです。

外傷に思い当たる節がない場合は、次に基本的な補助治療を行なうことを念頭におきます。
基本的な補助治療としては陰・陽の境界を使用することが多く、陰陽の境界は陰・陽両方に影響が及び影響力がある部位と説明がありました。

問診をしていくうえで意外と患者さんは原因を覚えていないことが多いようです。もしくは原因ではなく誘因を覚えていることが多いようです。
例えばクシャミをしてギックリ腰になったとします。この場合クシャミは原因ではなく、誘因です。その前に何らかの精気の虚が存在しているのです。
誘因=原因ではないのです。
良くならない原因を突き詰め、その原因を踏まえたうえで生活指導をしていくことが重要になるとのことでした。

そして、最近行われている補助治療の紹介として翳風穴(TE17)の使い方の説明とデモンストレーションがありました。
翳風穴は主にアトピー、花粉症、顔面の症状など陽実症状強い場合に用います。

講義終了後にお互いの実技練習が行われました。
それぞれ疑問に思っている点を確認しながら実技を行われているようでした。

講習会に出ていないとなかなか普段の臨床で疑問に思っている点を確認する機会がないので良い機会になったのではないかなと思います。

臨床講習会 助手 片山