7月9日(日)基礎Ⅱコース日曜クラスが行われました。
今回の内容は、腰部の補助治療。運動器疾患の治療のポイントについても再度講義がありました。
運動器疾患の治療のポイントは、自動運動のできる指標をつくり、鍼を当てるごとにその運動を繰り返すこと。
これは、腹臥位中でも自動運動をして痛みなどが確認できる姿勢をとらせ、指標をまず事前に探すということ、鍼をしながらその動作を繰り返すということが、とても重要です。
腰部の運動器疾患の場合、
背臥位中に確認できる姿勢(例:ブリッジやひねり)
腹臥位中に確認できる姿勢(例:膝屈伸やひねり)を確認します。
また、基本治療中に指標の変化から補助治療を予想すること。
主訴の変化が見られない場合は、次の補助治療を考える。こともポイントでした。
写真:積聚治療でみていくBL54の範囲の説明。ツボではなくエリアですね。
写真:曲骨の取穴と透熱灸のデモ
写真:指標の触り方や取穴のチェックを行いました。
積聚治療では、指標の変化を読みながら治療をしていくことがとても大切です。治療をしていても痛みや可動域が変わる、変わらないという変化をみて、この患者さんの生命力の低下をどの程度補えばいいのかを考え、どの補助治療を使っていけばいいのかも考えていきます。
これはとても難しいですが、鍼をしたり灸をしたりする技術を上げて、指標を変化させるっていう能力は高ければ高いほど鍼の効果が強くなります。またそれと同時に、どのくらい指標が変わったかっていう変化を読み取る力も高くなってくると、治療時間も短くなってきます。
積聚治療は手順が決まっているため、ただ手順を追って治療しているようにみえますが、実は問診のところからすごく考えて、先を読んで治療をしていきます。そのため、指標を変化させる力とそれを読み取る力がとても大切なのです。