2025年度から新たに『基礎Ⅰコース』が静岡で開講となり、5月11日(日)に第1回目の講習会が行われました。講師は役員の矢田真樹先生。
講義では、積聚治療を考案された小林詔司先生について説明があり、その後、積聚治療の基礎理論について、テキストの順に進められました。
まず、東洋的な発想に基づいた鍼灸治療とは、この世のすべてのものを「気の概念で捉えること」であり、あらゆる現象を気の概念に置き換えて理解していくことが重要だと説明がありました。また、太極・陰陽にはそれぞれつながりがあり、陰には太極と陽が含まれ、陽には太極と陰が含まれる。同時に陰と陽を見ることは太極を見ることでもあり、太極を見ることで陰と陽を知ることができる。このことを正しく理解して、臨床を行うことが大切だと説明がありました。

基礎理論の講義の後、治療のデモンストレーションで基本治療の手順を見学。その後、SJ毫鍼の持ち方や手の構え、刺入方法(圧迫法)や抜鍼の仕方を教わり、受講生同士で委中穴への刺入練習を行いました。受講生にとって、鍼先が卵円型になっているSJ毫鍼の刺入が難しく感じたのではないでしょうか。
講義の途中でも受講生からの質問が飛び交い、積極的な姿勢が見られ、受講生の熱意が感じられた講習会だったのではないかと思います。
次回は5月25日(日)。今回の受講内容とテキストを繰り返し復習して、基礎理論の理解を深めてください。