弘法筆を選ばず その12

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小物たちです。彼らは普段仲良くペン立ての中に並んでおります。

一番左の緑の彼は小型のカッターナイフです。たまーに、足底にできたタコや魚の目なんかにお灸をすることがありますが、あまり大きいとお灸の熱の伝わりが悪いので、少し削ったりするのに使います。

その隣の彼は見てのとおりの小さなハサミ。テープを切ったり、毛を切ったりするのに使います。

中央の彼は長いピンセット。消毒に使用する綿花を綿花ツボから取り出すのに使用します。

右から2つめの彼は皮内鍼用の先端が平なやつ。彼の出番は全くないです(笑)

そして最後に紅一点、一番右の彼女は大きめのヘアピン。首に鍼をしたりするときに活躍します。

彼らには悪いけど一人ずつ紹介するのは大変なのでまとめちゃいました。

東洋医学講座第10巻経絡積聚治療編の後ろには「局所の気血に対する治療」として様々な鍼と灸の使用法が紹介されています。会長はあらゆる鍼を使用してきましたが、治療技術の向上の中でだんだん使用する道具と方法がシンプルになってきたと言います。でも、その当時は臨床での必要性を感じて使用してきたわけですので、積聚治療を習い始めの方々は、同じようにあらゆる道具を自由に使いこなせるようになりましょう。先生が今皮内鍼を使用しないからって、真似するのは間違いです。会長は皮内鍼に期待していた効果を今は使用しなくてもできるのですから。技術に近道はないですよ。

下は彼らが仲良く並んでいる様子。

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