今年度、基礎1土曜クラスの聴講助手をさせて頂いています。堀部です。
6月13日(土)に行われた第3回目の講習会の内容をリポートいたします。
今回のテーマは「脈診・脈調整」です。
脈診は鍼灸治療の中で最も難しい技術の1つであり、取得するのに永い年月が必要だといわれています。そこで積聚治療では脈で証をたてるのではなく、精気の虚の程度を知る指標としています。そのためカルテには+-の数字で記入します。
脈の診方のお浚いです。
① 陰虚脈は脈が消えるまで押しこんだ状態から少し持ち上げても直ちに戻らない時
程度により-1、-2、-3 で表記します。-3はいつまでも脈が戻らない
② 陰実脈は脈を骨まで押しこんでも拍動を感じる時
+1、+2、+3で表記します。+1が軽く感じる時、+3は強く感じる時
③ 陽実脈は皮膚表面に軽く触れただけで感じる時
+1、+2、+3で表記します。 +3は指が持ち上げられる時
④ 陽虚脈は中脈を触れようとしても感じられない、または少し圧するとすぐに脈が消えてしまう時。 かなり精気が消耗しているため-(マイナス)でのみ評価する。
積聚会方式の脈診の構え(テキストP31)で診なければ先生たちと同じ脈を診ることは出来ません。最初は難しいと思います。しかし、簡単に出来てしまうことはあまり価値のないものです。ぜひ、この機会に練習してみてください。
写真は孔最あたりの取穴をしているところと、脈調整のデモをしているところ
次回は腹診です。受講生の方は6/27(土)にお会いしましょう。
基礎1土曜 聴講助手 堀部