基礎1土曜クラス 第1回報告

 こんにちは。基礎1土曜クラスを聴講させていただくことになりました片山玲美です。

 今年度も講習会ごとにブログをアップさせて頂きます。1年間よろしくお願い致します。

5月14日(土)に第1回基礎1土曜クラスが開講されました。

 今年度の基礎1土曜クラスは鍼灸師になられて数年経つ方から学生の方まで10名でスタートすることになりました。

 受講生の中には遠方からいらっしゃる方も多く、熱心な姿勢を感じました。

 

まずお互いの自己紹介をした後に、講師の小幡先生からスライドで積聚治療の成り立ちについてお話がありました。さらに積聚治療の特徴として大きなポイントがいくつかあげられました。

・東洋思想に基づく治療であること

・経絡治療は脈診が中心であったのに対し、腹部に注目したということ

・腹部と背部を関連付けて治療を進めること

などです。

 

今回は初回講習会でしたので積聚治療のベースとなる部分を知ってもらったうえで、テキストを見ながら精気の虚や指標、治療手順を確認し、実技のデモを行いました。

 

実技のデモでは、治療の流れ、押手や刺手の作り方を見せてもらいました。

その後、受講生同士でペアになり、実技練習を行いました。

まずは委中穴付近で鍼管を用いない鍼の構え方の練習をしました。

20160514_195013_523

次に押手あるいは刺手を一度離して、もう一度元の位置で鍼を構える練習を行いました。これは治療時、指標を確認する際に必要な動きになります。

 20160514_195122_620  20160514_204218_193

慣れないうちは患者さんに傷みを与えず、元の位置で鍼を構えることはなかなか難しいですよね。

そして次の段階として、委中穴に5分間、刺入する練習を行いました。ローテーションで色々な受講生とペアを組むことで、同じ様に鍼を構えるのではなく、人の皮膚の硬さや厚さの違いにより構えた時の皮膚の張りや押手の重さなど変えていく必要があると実感できたのではないかと思います。

殆どの受講生が鍼管を使わずに鍼を刺入していくことが初めてだったようで、押手の作り方など最初は難しそうでしたが繰り返し構えていくことにより徐々に要領を掴めたのではないでしょうか。

最後に膝付近の圧痛を確認し、健側の三陰交付近に鍼をすることで、患側の圧痛が変わっていくことをみなさん実感できたようでした。変化が分かると楽しいですね。

 20160514_210055_844

次回は528日です。

最初は鍼の扱いに慣れる基礎練習が難しいですが、治療をするうえでとても重要になると思います。安定して鍼の操作ができるよう練習していけるといいですね。

 

基礎1土曜日クラス聴講生

片山玲美