基礎1コース土曜クラス講師の桂田です。
7月6日(土)に行われた第4回目の講習の様子をお届けします。
今回は小林隼人先生による「腹診」でした。
積聚治療では腹部の異状(痛み、固さ、拍動)を重要な指標としています。
腹診までの手順で消えた異状を聚(じゅ)、腹診の段階でまだ残っている異状を積(しゃく)と呼びます。
腹診ではこの積がどの位置にあるかを診ていきます。
腹診の準備として、まずはお腹を5つの領域に区分していきます。
経絡や経穴を使って区分する際に、教科書的に決めるのではなく筋肉、骨、臍を基準にするのが大切です。
実技ではそこまで苦戦している様子はありませんでしたが、人のお腹は千差万別。
ぜひ色々な方のお腹を触って区分してみて下さい。
治療の流れとしては、腹診で見つけた積から腹証を決め、背中での配穴を導き出します。
積が複数残っている場合には、どの積を証決定に優先させるかの判断が必要です。
そこで異状の種類・程度や位置関係から優先順位を決めていくという話がありました。
実技になって実際に触診で積を探すとなると、手付きや力加減がなかなか安定しないようでした。
腹診も今までの実技と同じく経験を重ねて身に付ける必要があります。
区分と同じく色々なお腹で慣れていくことが大事ですね。
次回は7月27日です。
いよいよ積聚治療のメインである背部兪穴治療です。
背部兪穴に集中するためにも、接触鍼~腹診はしっかり復習・練習してきて下さいね。