こんにちは。基礎Ⅰ日曜コースの助手の伊賀秀文です。
7月2日(日)に基礎Ⅰ日曜コースの第4回目の講習会が行われました。
●今日の内容は、「背部のエリアとその治療」でした。
●まずは前回の復習から…
・「脈診」の際は、積聚治療では、中指をあて、3・4指を添え、指節関節を伸展のまま、指の腹で診ていきました。とりあえず「陰虚脈」「陽実脈」がわかるようになりましょう。
・「腹診」をして行く際のランドマークは、「上脘」、「陰交と気海の間」、「中脘」、「関元」、「胃経と腎経の間」でした。そして「痛積」>「牢積」>「動積」の優先順位でしたね。「積」とは、エリアを示す言葉であり、背部の治療のパターンを表現しているだけなので、「どこが悪い」という事示すものではありません。「精気の虚」が起こる事で、そのエリアに「積」が出てきたと考えましたね。
●背部のエリアについて…
お腹を5つのエリアに分類し、腹診で体の状態を把握した後、背部の治療に移って行きます。背部もお腹と同様に5エリアに分けましたね。それぞれのエリアには、それぞれに五臓の背部兪穴があるエリアとなっています。
肺兪付近:金のエリア
心兪付近:火のエリア
肝兪付近:木のエリア
脾兪付近:土のエリア
腎兪付近:水のエリア
●取穴の際のポイント…
金のエリア:肩甲骨の上角辺り。肩甲骨内縁を下から探っていく。
火・木のエリア:肋骨角が触れやすい場所を基準に探していく。
土のエリア:第12浮肋骨を辿っていき、起立筋にあたる場所。
水のエリア:志室付近。
●背部の治療の際の指標…
背部の治療の際には、「委中」・「委陽」・「肩井」・「志室」の指標を確認しながら体の状態を把握していきました。特に、「志室」が緩んでくることで、お腹の積が緩んできているのではないかと判断するんでしたね。
●今回もかなり内容の濃い講義&実技だったと思います。
いかに人の体に触れる機会を持つか。
ただ単に触れるのではなくて、意図を持って触れるかがポイントです。
復習・練習に勤しみましょう。
次回、第5回目は7月16日(日)午前10時~です。
また元気にお会いしましょう。
助手 伊賀秀文