夏休みをはさみ、2カ月ぶりの講習会でした。
前回までに基本治療まで一通り学び、今回は『四肢のツボを使った積の調整』の座学と実技でした。
●まずは、前回までの復習からスタート。。
2カ月ぶりですから、ウォーミングアップが大切ですよね。
背部の区分、再診カルテの書き方、腹積の記入方法の再確認を行いました。
カルテを書くタイミングは脈速を測るときのみで、それ以降については覚えておいて、
治療後に一気に書く。いかに丁寧に早く書くかということがポイントでしたね。
カルテを書くことも、スキルの一つということですよね。
先生の「治療に馴れるには練習あるのみ」という言葉が心に響きました。
●講義では、基本治療と補助治療の位置づけ、四肢のツボを使った積の調節について学びました。
基本治療と補助治療の位置づけでは、
「腹部接触鍼→脈調整→背部2行線」までの治療を基本治療、それ以降の治療を補助治療ということを学びました。
先生の「基本治療の精度があがれば、四肢の治療などの補助治療は少なくなってくる」という言葉が印象的でした。
次に四肢のツボを使った積の調整では、
背部兪穴治療後に見られる、さらに深い積を動かす方法という事を学びました。
ここで深い積って??という方は、積聚治療では身体を気の重層構造としてとらえていたことを思い出しましょう。
腹証を決める時に、一番顕著な積を選びましたね。
重層構造としてみるということは、実は、それより深い所に積があったかもしれないということです。
背部兪穴を治療することにより、腹証を立てたときの積は寛解し、
さらに深い積が顔をだすということもあると先生は話されていました。
また、一点の刺激は常に全身に影響を与える(テキストP11)ということがとても印象に残りました。
●後半の実技では、背部兪穴治療までを一通り行い、そのあとに四肢のツボを使い積の調節を
行いました。実際に四肢で積が調節できることが実感できたかと思います。
選穴する際は、陰経→陽経 体幹から遠い所→近い所の順序がポイントでしたね。
実際に四肢のツボを使う際は、患者さんに触れてみて手がとまる様なところに鍼を持っていくということを先生は強調されていました。
●今回も非常に内容の濃い一日だったかと思います。
しっかり復習をしましょう。また、基本治療が最も大切ですので、次回までにできるだけ多くの練習機会を設けましょう。
では、次回は10月18日です。
次回も元気にお会いしましょう。
基礎1東京日曜クラス 聴講助手 伊賀秀文