基礎1土曜クラス聴講助手の石原です。
11月14日(土)に基礎1土曜クラスの第10回が開催されました。
今回の内容は、基本治療と補助治療についてと募穴を使った積の調整についてでした。
基本治療で補いきれない場合に用いるのが補助治療となります。そこで補いきれないとはどのようなことかと言うと、症状・指標が改善されない、改善されたとしてもすぐにぶり返すなどのことをさすと先生はお話しされていました。
補助治療の行い方は、基本治療の刺激量プラス補助治療ということではなく。
基本治療が終わるぐらいの範囲内の刺激量で補助治療を終えるということでした。
症状が重くなるにしたがって刺激量が増えていかないようにすることが大事です。
刺激量を増やしていかない理由として、症状が重いということは精気の虚が強いということなので、刺激を強くしていくと患者さんの負担にもなるし結果として良くないことが多いとのことでした。
そこで刺激量を一定にするための方法として治療時間を決めるということでした。慣れないうちはどうしても時間が延びてしまいがちですが、そうすると刺激量が増え患者さんの負担になり調子を崩させてしまいます。最初のうちからしっかりと時間を決めてその時間以内に終わらせるようがんばりましょう。
つぎに募穴を使った積の調整についてです。
今まで行った四肢のツボを使っても調整しきれない積に対して行います。
正中部の積(心・脾・腎)の場合は、健側のツボを使用します。
左右の積(肝・肺)は、反対側のツボを使用します。
使用するツボは2穴までです。
なかなか鍼を刺すのが難しい所ですが、手の置き位置など気にしながら行いましょう。
そして最後に日常の生活指導についてもお話がありました。
まずは程度が強いものはないか、頻度が高いものはないかを注目して注意してあげると良いとのことです。
意外と健康のためにと毎日飲んでいたりするものが原因で精気を虚している場合があるということです。
治療者としてどういう生活が良いかという基準を持つことが良いというお話でした。
小林会長が書いた、やまい一口メモは私も参考にさせて頂いていますし患者さんの指導にも使わせていただいているのでお勧めです。
今回で最後の講習会でした。一年間お疲れさまでした。自分にとってもとても勉強になる一年でした。小幡先生、受講生の皆さん一年間ありがとうございました、
基本1土曜クラス 聴講助手 石原