易経入門講座 第11回

3月13日(土)に易経入門講座の第11回目が行われました。
2021年度の最終回となります。

今回の64卦は臨・観・噬嗑・賁の4つ。
普段通りの解説に加え、臨では十二消息卦が登場しました。
1年の陰陽消長に合わせて12ヶ月それぞれに大成卦を割り振ったものです。
臨は12月にあたり、卦辞を読み解くには7月が否であることを知っておく必要があるのです。
また、観では後天八卦図の基となった「説卦伝」の一節を使った説明がありました。
先月の講義で紹介された、陽卦・陰卦による吉凶悔吝と卦辞との一致に着目することもありました。

今年度最後は易の考え方。
講師の藤原先生が積聚会学術大会で講義を行ったものを、易を知っている人向けに更に詳しくしたものです。
易の使い道の1つに窮理があります。
その流れを易の言葉で表すと「往(過去)を考えて来(未来)を知る」ということになります。
積聚治療もそのようなスタンスを経て成立しています。
だからこそ「経験してよく考えながら臨床に向き合う」ことが必要、と最後に示して今年度の講義は終了となりました。

易経入門講座は64卦を3年かけて扱っていきます。
来年度も開講し、臨の次の卦である剥以降を取り上げる予定です。
今年度の講習会を受講した方、また新たに易に興味を持った方は是非ご参加ください。
1年間ありがとうございました。