気持ち良い秋晴れの中、第8回目の講習会がおこなわれました。今回は補助治療の「募穴を使った積の調整」の座学と実技でした。冒頭で「続・積聚治療」が出版になるという発表があり、とてもワクワクしたのではないかと思います。私も早速、大手ネットショップで注文予約しました♪
●まずは、前回までの復習からスタート。。
前回は、基礎Ⅰで習う2つの補助治療の内の一つである「四肢のツボを使った積の調整」を行いました。
四肢のツボを使う際のポイントは、患者さんの状態を積や指標で確認し、その状態に合わせて、その都度使用することでした。
手順は1.積の確認、2.選経、3.選穴および取穴、4.施術、5.積および脈の再確認、でした。
「1.積の確認」では、その(補助治療)時の「より顕著な積」が対象とし、
「基本治療の時に行った積の確認」の時の積と「今回の積の確認」の時の積とで違いがあることも多々あり、
それは気の多重層的な構造としてみる立場から見ると理にかなっていました。
「2.選経」では、対象となる積の名称に応じた経路を選び、
「3.選穴および取穴」では、原穴から合穴までの要穴からぶのがポイントでした。
「4.施術」では、切経によって1~2穴を目途に陰経から施術し、
「5.積の確認」では、平に近づいているかどうかを再度、積を確認して確かめました。
この手順を踏んでもまだ、十分に積が取りきれない場合は、今回の講義内容である、
「募穴を使った積の調整」を行うことも考慮にいれても良いとのことでした。●講義では、基本治療と補助治療の位置づけの再確認、募穴を使った積の調節について学びました。まず、それぞれの経絡の募穴を確認しました。「募」には「集結する」・「膜」という意味がありましたね。 そして、治療する際は、
1.心・脾・腎積に対しては、季肋部下縁の健側のツボ
2.肝・肺積に対しては、反対側の季肋部下縁のツボ
3.季肋部下縁に自覚痛がある場合は、その部の反対側の季肋部下縁のツボ をいう手順でした。
●後半の実技では、背部兪穴治療までを一通り行い、そのあとに四肢のツボを使い積の調節を
行い、今回の募穴を使った積の調整を行いました。
●今回も非常に内容の濃い一日だったかと思います。実技のペアによって、治療時間の差がかなり出てきていました。治療時間の短縮も治療効果と関係がありますので、しっかり復習をしましょう。また、基本治療が最も大切ですので、次回までにできるだけ多くの練習機会を設けましょう。
では、次回は11月8日(日)です。次回も元気にお会いしましょう。
基礎1東京日曜クラス 聴講助手 伊賀秀文