2023年度 基礎Ⅰ日曜コース追加クラス 第1回

5月14日(日)2023年度 基礎1コース日曜追加クラス(第1回)の講習会がスタートしました。

今年度はコロナウイルス感染が落ち着いたこともあってか、基礎1コース日曜クラスへの受講を希望される方が多く、追加クラスが設けられました。

講師は基礎1コース日曜クラスと同じく高橋大希先生が担当されます。10年ぶりに基礎1コースを担当されるとのことで、先生のテンションも高いように見受けられました。

まず始めには自己紹介が行われ、なぜ今回講習会を受講しようと思ったのか話して頂きました。以前から積聚治療に興味があった方、自分の体調が積聚治療によって良くなった方、いろいろな流派について学びたい方、開業を考えて受講された方など、一人一人がしっかり目的を持って参加されていたのが印象的でした。

(自己紹介の様子)

第1回の内容は、まず積聚治療とはどんな鍼灸治療法なのかとイメージができるように、積聚治療の歴史、そして積聚治療を作った小林詔司先生のヒストリーを振り返りながら、スライドを用いて分りやすく丁寧に説明されていました。

次に、積聚治療と他の治療法との違いについて触れ、

①病の状態となる病態は生命力の低下の一つとし、この生命力の低下を回復させることが治療であること。

②「基本治療」と「補助治療」の2つから成り立ち、「基本治療」はどの患者さんにも行う、生命力の低下を回復させる基本的な治療。「補助治療」は患者さんの症状・病因、そして術者の技量などによって、基本治療に付け加える補助として行う治療のこと。

③理論背景には易の思想に基づいていること。

3つの大きな特徴を紹介されました。

さて、基礎1コースでは「基本治療」の習得が目的となります。

そこで、今回は「基本治療」の手順についてスライドを用いた説明があり、

その後、実際に高橋先生による「基本治療」の手順を見学しました。

(高橋先生による基本治療の様子)

今回の実技では、今後積聚治療を行なっていく上で基本となるSJ毫鍼の持ち方、押手と刺手の構え方、刺し方について、テキストの内容を確認しながら、小林詔司先生の著書と照らし合わせながら、微妙な言葉使いや表現の違いを説明されていました。

そして、積聚治療の鍼の刺し方である圧迫法のデモが行われ、鍼の持ち方や鍼の構え方に気をつけながら、実際にお互いの委中穴へ圧迫法の練習を行いました。

(受講生同士での委中穴へ圧迫法の練習の様子)

次回から、基本治療の手順の一つ一つを学んで進んでいきます。

回を重ねるごとの実技の時間が増えていきますので、体調管理を整えて万全の状態で講習会に参加してくださいね!

次回の講習会は6月4日(日)です。